ボートエギング基本ガイド|レンタルボートでアオリイカを攻略

秋はエギング初心者にとって最高のシーズン。

なかでも、おすすめなのがレンタルボートを活用した「ボートエギングです。

岸からでは届かない好ポイントでアオリイカを狙え、キャスティングとティップランの両方を同時に楽しめます。

ナビゲーターみさき

ボートエギングを最大限に楽しむためのタックル・釣り方などの基本を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ボートエギングの魅力とは?

1つのタックルでキャスティングとティップランを楽しめる

レンタルボートのエギングでは、浅場のキャスティングと深場のティップランの両方を楽しめます。

状況に応じて釣法を使い分けできるのが、ボートエギング最大の魅力です。

キャスティングとティップランで同じタックルを使っても問題ありません。

秋のボートエギングで数釣りを楽しめる

秋はアオリイカが成長してサイズが揃いはじめる季節です。

とくに、9月下旬〜11月にかけては数釣りとサイズ狙いの両方が期待でき、ボートエギングをはじめるのに適しています。

水温が安定してイカの活性も高く、初心者でも十分にボートエギングを満喫できるでしょう。

さらに、ボートエギングなら沖の根周りや藻場など、岸からは攻めにくいポイントをダイレクトに狙えるのも魅力です。

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ボートエギング対応ボートの種類

出典:とみうらマリンボート

多くのレンタルボート店では、エンジン付きの小型ボートを貸し出しています。

2馬力以下の免許不要艇なら、初心者でも安心して利用可能です。

ただし、より広いエリアをカバーできる40馬力クラスの船外機付きボートには、小型船舶免許が必要となります。

ナビゲーターみさき

とはいえ、比較的取得しやすいので、ボートエギングを長く楽しむつもりなら取得しておくと良いでしょう。

免許取得のポイント
  • 所要日数:1〜2日程度の講習
  • 費用:おおよそ10万円前後
  • 国家試験免除コースもあり
  • 全国のヤマハマリーナなどで受講可能

タックルとエギの選び方

ボートエギングのタックルは、通常のエギングのタックルを流用して問題ありません。

ロッドは、ボートエギング用の6.5フィート以上のモデルが使いやすくおすすめです。

ダイワのボートエギング用ロッド「エメラルダス EX BOAT」出典:ダイワ

最近のロッドは高性能なので、ボートエギング専用ロッドでもキャスティングを楽しめます。

ロッド・リール・ライン
  • ロッド:6.5〜7.0ftのMLクラスのエギングロッド、
  • リール:2500〜3000番
  • ライン:PE0.6号+フロロ2〜2.5号のリーダー

ラインは、秋の新子が多い時期ならPE0.6号と、フロロカーボンラインリーダー2号の組み合わせで対応できます。

エギは、キャスティング用とティップラン用を用意しておきましょう。

キャスティング用は一般的な2.5〜3.5号のエギで対応できます。

ティップラン用エギは30g前後がおすすめです。

ダイワのボートエギング用エギ「エメラルダス ボート II」出典:ダイワ
ナビゲーターみさき

また、エギのノーズに後付けして重さを調整できるシンカーも必須です。

ボートエギングの実釣テクニック

キャスティングの基本操作と狙い方

ボートエギングのキャスティングを説明しているイラスト

キャスティングによるアオリイカ狙いは、秋のボートエギングでも王道のスタイルです。

狙うポイントは、藻場や地磯、サーフ沿いなど、地形に変化がある場所。

これらのポイントはアオリイカの回遊や居着きが期待できるため、船を岸沿いに流しながらアプローチします。

アクションは、着水後に少しフォールさせたら、シャクリを入れてからラインテンションを抜きつつカーブフォール。

カーブフォールによるナチュラルな姿勢でエギが沈下することで、警戒心の強いアオリイカにも口を使わせやすくなります。

リトリーブは、中層から表層を意識してスローに巻いてくると効果的です。

とくに、水温が安定している秋はイカが浮いてくることも多く、表層付近でもバイトが出るケースがあります。

ティップランの基本と攻め方

より深場を狙えるティップランは、ボートエギングにおけるゲーム性の高い釣法として人気があります。

水深10〜30mほどの起伏のある海底がおもなポイントで、ボートを風や潮に流しながら釣る「ドテラ流し」で釣りを展開します。

まずはエギを真下に落とし、しっかりと着底させたら、ロッドを縦にシャクリ上げて誘いをかけます。

このとき、エギに移動距離を与えすぎず、水平移動を意識するのがコツです。

リフト後はロッドを止めてテンションフォールさせ、アタリを待ちます。

ティップラン最大の特徴は、アタリの出方が非常に繊細な点です。

ティップ(竿先)のわずかな変化、たとえば「スッ」と入る、「ふわっ」と抜けるような違和感が出た瞬間がアタリ。

これを確実に捉えて掛けることで、釣果が大きく変わってきます。

潮流が強い場面や、よりアピールしたいときには「スラックジャーク」と呼ばれるアクションも有効です。

ロッドをしっかり煽ってエギを跳ね上げ、大きくフォールさせることで広範囲にアピールできます。

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ボートエギングで釣果アップするコツ

秋のボートエギングで確実に釣果を伸ばしたいなら、時合いやポイント選びの精度を高めることが重要です。

とくに「朝マズメ」は、アオリイカの活性が高くなる時間帯。

潮が動き出すタイミングとも重なる場合が多く、短時間で複数杯を狙える絶好のチャンスです。

また、釣り場を選ぶ際には、そのエリアに「ベイトフィッシュ」や「甲殻類」がいるかどうかを意識しましょう。

アオリイカはエビや小魚などを主食としているため、ベイトの存在は好釣果に直結します。

船上から目視できる小魚の群れや魚探に反応があるポイントでは、アオリイカが近くに潜んでいる可能性が高いです。

一方、天候が不安定な日や風が強い日は、ポイント選びに注意しましょう。

ボートエギングでは風と潮の影響を強く受けるため、風裏となるエリアや潮の流れが緩やかな場所を選べば安定して釣りを続けられます。

ナビゲーターみさき

とくにティップランでは。ボートの流れが速すぎるとエギが流されてアタリが取りにくくなるため、無理せず安全な釣りを心がけましょう。

ボートエギングで釣果を伸ばすためのコツ
  • 朝マズメはチャンスタイム。潮が動いている時間帯が狙い目
  • ベイトフィッシュや甲殻類の有無をチェック
  • 風が強い日は、風裏や潮の流れが弱いエリアを狙おう

ボートエギングでは安全対策とマナーを徹底しよう

ボートエギングは海上での釣りであり、安全対策は絶対に怠ってはいけません。

まず、必ず装備しておきたいのが「救命胴衣(ライフジャケット)」です。

とくに、風のある日や単独釣行では、万が一の転落時に命を守る大切な装備になります。

さらに、出船前には天気予報や潮汐表をしっかり確認し、風速・波高・潮位の変化に注意を払いましょう。

出船後に天候が急変するケースもあるため、常に天候の変化を意識した行動が求められます。

そして、忘れてはならないのが自然環境への配慮です。

釣行中に出たゴミやラインの切れ端などは必ず持ち帰り、来たときよりもきれいな状態で現場をあとにする意識を持ちましょう。

ナビゲーターみさき

こうした基本的なマナーの積み重ねが、釣り場の未来を守ることにつながります。

まとめ|ボートエギングで最高の釣り体験を

ボートエギングは、レンタルボートを活用すれば免許がなくてもチャレンジしやすい、手軽ながらも奥が深い釣り。

キャスティングとティップランを使い分ければ状況に応じたアプローチが可能となり、アオリイカの数釣り・サイズ狙いの両方を楽しめます。

ナビゲーターみさき

ぜひこの秋は、雄大な海に繰り出して、アオリイカとの駆け引きを満喫してみてください。

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