「ヤリイカエギング」の基本ガイド|釣果を上げる5つのポイント

スリムな体型が特徴のヤリイカは、回遊性の高さから短時間で数を狙えるエギングのターゲットとして人気。

とくに冬場は、岸からエギングでヤリイカを狙える「ヤリイカエギング」を楽しめる絶好の季節です。

ただし、アオリイカのエギングとは少々異なる部分もあるので、ポイントを押さえておきましょう。

本記事では、ヤリイカエギングをはじめる際に知っておきたいポイントを解説します。

ナビゲーターみさき

初心者の方にもわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

ツツイカの代表「ヤリイカ」とは

細長い体を持つツツイカのなかでも「ヤリイカ」は、冬から春にかけてのエギングを楽しめる人気のターゲットです。

胴体が細長く、槍の穂に似ていることからヤリイカと呼ばれるようになったとされています。

アオリイカと同じく高級なイカの種類で、臭みがなく美味しいイカです。

産卵期を迎える冬場には浅場にも接岸するため、堤防や岸壁からのエギングでも狙えます。

夜行性で常夜灯1周辺に集まる習性があり、ナイトエギングとの相性も抜群。

スリムで繊細なアタリを見極めるゲーム性の高さも特徴で、専用のスリム系エギやスローフォールタイプが有効です。

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釣れる時期

ヤリイカエギングは、産卵のために浅場に接岸する冬がシーズンです。

地域によって時期に差がありますが、12月から2月がおおよその釣りシーズンになります。

また、年によっても前後するほか、実際に釣れる釣期は1ヶ月ほどになる場合がある点にも留意しておきましょう。

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常夜灯に集まったベイトやプランクトンを捕食するので、常夜灯のある漁港をチェックしてくださいね。

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釣れる時間帯

ヤリイカの釣れる時間帯は、日没前後の夕マズメもしくは深夜から朝マズメのイカの活性が上がる時間帯です。

ヤリイカは夜行性のため、昼間はじっとしていることが多く、エギングは難しくなります。

冬場のナイトエギングになるので、防寒対策をしっかりして臨みましょう。

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ヤリイカエギングのコツ5つのポイント

ヤリイカエギングはアオリイカのエギングと大きくは変わりませんが、釣果を上げるなら知っておきたいコツがあります。

ここでは、以下5つのポイントに分けて解説していきましょう。

浅場のポイントから探る

ヤリイカは夜になると、水面下1〜2mといった浅いレンジまで浮いてくることがあります。

まずは浅場から順に探っていくのが基本戦略です。

レンジの探り方

  1. カウントダウンで沈下速度を把握
  2. 徐々に沈める深さを変えながら、どのレンジで反応があるかを確認
  3. ヒットレンジが見つかったら、その層を重点的に狙う

時間帯や潮の動きによってレンジが刻々と変わるため、常にレンジを意識して釣ることが大切です。

浅場で反応がなければ、ボトムもしっかり探りましょう。

釣れなくなったらポイントを移動

ヤリイカの活性が高いと、一気に釣りきってしまうことがあります。

1つのポイントで粘りすぎるのではなく、釣れた場所を複数チェックしておき、反応が止まったらすぐに移動する判断が重要です。

効率的に釣果を伸ばすためにも、迷わず移動する決断力が求められます。

ナビゲーターみさき

一カ所で粘り過ぎず、どんどん移動しながら群れを探しましょう。

スロー&ドリフトフォールが基本アクション

ヤリイカエギングの基本アクションを説明している図

ヤリイカは、ジャーク2(エギを跳ね上げる動作)よりも、フォール(沈下)中の動きに強く反応する傾向があります。

とくに有効なのが「スローフォール+ドリフト3」を組み合わせた誘い方です。

スローフォールとは、テンションを抜いてゆっくりとエギを沈める動きのこと。

エギが自然に左右へ揺れながら沈んでいくことで、警戒心の強いヤリイカにも違和感を与えずにアピールできます。

潮の流れを利用して横方向にもアピールできるため、広範囲を効率よく探れます。

ドリフトしやすい軽量なエギを使用するのがおすすめです。

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カラーローテーションで釣果アップ

群れに対して何杯か釣れると、イカたちの警戒心が高まり、急に反応が鈍くなることがあります。

そんなときは、エギのカラーチェンジが効果的です。

おすすめのカラーチェンジ例

  • グリーン → ピンク
  • 茶系 → オレンジ

カラーを切り替えることで、新しいエギだと認識され、再びアタックしてくるケースがあります。

ナビゲーターみさき

3〜4杯釣れた段階でチェンジしてみましょう。

ライトなタックルを選ぶ

ヤリイカエギングのタックルは、基本的にアオリイカエギングと同じで構いません。

ただし、ヤリイカはアオリイカと比べて非常に繊細なアタリが多く、強すぎるタックルでは身切れが起きやすくなります。

硬いロッドは避け、「乗り」を優先した柔軟なセッティングにすることで、バラシ4を減らしましょう。

使用するエギも小さめで最大3号程度ですし、秋の新子狙いに適したライトなタックル仕立てがヤリイカエギングには適しています。

ヤリイカエギングではできるだけロングキャストできるほうが有利なので、8.6フィート以上のロッドが有利です。

ヤリイカエギングに関するよくある質問

ヤリイカエギングとアオリイカのエギングはどう違いますか?

基本的なタックルや技術は似ていますが、ヤリイカはより繊細なアタリが多いのが特徴です。

タックルは、アオリイカエギングよりもライトなロッドが使用され、エギも軽いタイプを使います。

どの時期・時間帯が狙い目ですか?

冬から春先がヤリイカの接岸・回遊が多くなるシーズンで、夕暮れ〜夜、特にマヅメ時や夜間の常夜灯下がよく釣れます。

エギのサイズ・色・タイプはどう選ぶ?

基本は2〜3号で、夜行性が強いので夜間はグロー系や発光系が適しています。

常夜灯下や暗い場所では目立つカラー、明るい時間帯は自然な色合いをチョイスしましょう。

アタリを逃さないコツは?

フォール中やステイ中に穂先やラインに出る違和感をじっくり見極めましょう。

強いシャクリだけでなく、小さな誘いと待ちを織り交ぜるのが有効です。

場所探しのコツは?

潮通しが良い堤防の先端や漁港、常夜灯のある場所を選びましょう。

湾よりも、外洋に近い所や深さの変化がある地形の変わり目がおすすめです。

冬はヤリイカエギングを楽しもう!

ヤリイカは、冬の夜を代表する人気ターゲット。

スリムな体型と群れで行動する特性から、タイミングが合えば短時間で数釣りも狙えます。

ただし、アオリイカとは異なり、繊細なアタリやレンジ変化への対応力が釣果を分けるポイント。

浅場からの探り、フォール主体のアクション、カラーローテーションやすばやいポイント移動など、ちょっとした工夫で釣果に差が出ます。

本記事で紹介したコツを押さえて、冬のエギングをもっと楽しく、もっと釣れるものにしていきましょう。

ナビゲーターみさき

寒い時期こそ熱くなれるヤリイカエギング、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

脚注

  1. 漁港などに設置されている夜間も点灯しているライト。プランクトンや小魚が集まり、それを捕食するイカも寄ってくる。 ↩︎
  2. 竿をしゃくり上げ、エギを水中を跳ね上げるように動かすアクション。「シャクリ」とも言う。 ↩︎
  3. 潮の流れを利用して、エギを横方向に自然に流しながら誘うテクニック。広範囲を探るのに有効。 ↩︎
  4. かかった魚やイカを取り込む前に逃がしてしまうこと。 ↩︎
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