エギング「シャロー」攻略法!押さえておくべき6つのポイント

春や秋のアオリイカシーズンにおいて、「シャロー(浅場)」をどう攻めるかは、釣果を大きく左右する重要な要素です。

とくに、春の産卵期には大型のアオリイカが浅場に接岸するので見逃せません。

本記事では、エギングのシャロー攻略法として成具体的な攻め方、アクション、ポイントの基本を解説します

ナビゲーターみさき

エギングのレベルアップを目指す方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

目次

そもそもエギングの「シャロー」とは?

「シャロー」とは、水深が浅いエリアを指します。

一般的には水深1〜5mほどの岩礁帯、藻場、サーフなどが該当し、アオリイカが産卵や捕食のために接岸するエリアです。

エギングでシャローを攻めるメリットには、以下の点が挙げられます。

  • 春の産卵期に大型が浅場に入る
  • 藻場や岩陰に潜む個体が狙える
  • 表層〜中層でも抱きが得られることが多い
ナビゲーターみさき

シャローが有効な時期やポイントで、ボトム狙い一辺倒にならないように注意しましょう。

春のエギングについては、以下の記事で基本を詳しく解説しています。

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シャロー攻略で押さえておくべき6つのポイント

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エギングのシャロー攻略では、以下6つのポイントを押さえておきましょう。

シャロー攻略6つのポイント
  • ソフトなアプローチで警戒心を与えない
  • 風や潮の影響を考慮する
  • カーブフォール1で沈下速度をコントロール
  • 立ち位置を変えずに角度を変える
  • ウエイト違いのエギを使い分ける
  • 根掛かりリスクを最小限に抑える

ポイント①
ソフトなアプローチで警戒心を与えない

シャローでエギをキャストする際は、ソフトに着水させるように心がけましょう。

イカを驚かせることなく、自然に誘い出すのがシャロー攻略のポイントです。

また、強くシャクりすぎると水音が立ち、シャローのイカが警戒することも。

エギを1〜2回軽く跳ね上げたら、しっかりとフォール時間を取るのが基本です。

ポイント②
風や潮の影響を考慮する

シャロー狙いで横風や横潮の影響を受けると、ラインが大きく引かれエギが浮き上がる場合があります。

風下・潮下を避け、ラインが水面に直角に入るような位置取り・キャスト方向を意識しましょう。

ポイント③
カーブフォールで沈下速度をコントロール

表層〜中層をじっくり見せるためには、ラインテンションをかけて沈下速度にブレーキをかける「カーブフォール」が効果的です。

ラインを張りすぎず、軽くテンションをかけてふわっと見せれば、イカの警戒心を抑えられます。

フォールの姿勢やスピードは、シャローのエギング攻略で重要なポイントです。

ポイント④
立ち位置を変えずに角度を変える

さまざまな方向へキャストし、効率的にシャローを探りましょう。

立ち位置を変えなくても、同じ場所から扇状に角度を変えてキャストすれば、より広範囲を効率的に探れます。

イカは動いているため、常に違う角度からの攻めを意識しましょう。

ポイント⑤
ウエイト違いのエギを使い分ける

同じカラーでもウエイトの違うのエギを用意しておくと、水深や潮の流れに応じて臨機応変に対応できます。

とくに、活性が低いときは沈下速度の遅い3.0号程度の軽量シャロータイプ2が有効です。

ポイント⑥
根掛かりリスクを最小限に抑える

春のシャローは藻が多く、根掛かりのリスクが高まります。

藻や根の位置を把握し、無理にボトムを取らず中層までの誘いで根掛かりを減らしましょう。

シャロー攻略が有効なシチュエーション

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ここでは、シャロー攻略が力を発揮する代表的な2つのケースにおける、攻め方のポイントを紹介します。

ケース①
春の藻場

春の大型アオリイカは、浅場の藻場に産卵のために入ってきます。

この時期は活性も高く、表層でも果敢にエギにアタックしてくることがあるため、沈めすぎない攻めが効果的です。

アプローチのポイント

  • カーブフォールを活用
  • 派手めのカラー+軽量エギ
  • 着水音を抑えたナチュラルな誘い

ケース②
初見の岩礁帯

はじめてのポイントで底の地形が把握できないときは、むやみに沈めて根掛かりするのは避けたいところ。

まずは、中層〜表層をテンポよく探るのがおすすめです。

効果的な探り方

  • 立ち位置は変えず、キャスト方向をこまめに変える
  • ボトムはあえて狙わず、浮かせて釣る
  • 潮の流れがあるなら流すようなフォールも有効

シャローエリアで役立つエギとタックル選び

シャローエリアでのエギングは、ディープレンジと比べて繊細なアプローチが求められます。

水深が浅く水中の変化が少ないぶんイカの警戒心も強まりやすく、道具選びが釣果に直結する場合も少なくありません。

ここでは、シャロー攻略に最適なエギとタックルの組み合わせを初心者にもわかりやすく解説します。

エギの選び方

シャロータイプのヤマシタ「エギ王 K シャロー/スーパーシャロー」出典:ヤマシタ

シャローでは、エギがすばやく沈みすぎると根掛かりのリスクが高まるため、スローシンキングタイプのエギ3がおすすめです。

たとえば、3.5号エギで一般的な沈下速度が約3秒/1mに対し、スローシンキングタイプなら4〜6秒/1mとゆっくり沈み、表層〜中層を長く見せて誘えます。

また、水深や潮の流れが微妙に違う場面では、号数ではなく「沈下速度」の違いで調整しましょう。

同じ3.5号でも、通常タイプ・シャロータイプ・スーパーシャロータイプを使い分ければ、同じポイントでもアプローチに変化が出せます。

カラーは、「派手め系」と「ナチュラル系」でローテーションするのが基本。

シャローは太陽光が差し込むため、カラーの違いがより明確に出ます。

以下のように状況に応じて使い分けてみましょう。

状況おすすめカラー
曇り・朝夕マズメ派手系ピンク、オレンジ、赤テープ
晴天・澄み潮ナチュラル系ブルー、クリア、金テープ
イカがスレてきた地味系マーブル、マットカラー

ロッド

ハイコストパフォーマンスのベーシックエギングロッド「エメラルダス MX」出典:ダイワ

シャローのエギングでは、遠投よりもコントロール性と手返しの良さが求められます。

長すぎるロッドは取り回しが悪くなるため、8.0〜8.6ft(2.4〜2.6m)程度がおすすめです。

パワーはML〜Mクラスが扱いやすく、シャロータイプの軽量エギもナチュラルに操作できます。

ライン

エギング専用超ハイスペック8Braid PEライン「UVF エメラルダスデュラセンサー×8+Si2」出典:ダイワ

メインラインは感度と飛距離を兼ね備えたPEライン一択で問題ありません。

ただし、細すぎるとトラブルが増えるため、0.6〜0.8号を選びましょう。

リーダー4には、フロロカーボンラインの2.0号(約8lb)程度を1〜1.5m結束してください。

フロロカーボンラインは根ズレやイカの鋭い歯にも耐えられ、シャローの障害物が多いポイントでも安心です。

なお、ドラグ5が緩すぎると走られて根に巻かれてしまうなど、バラシの原因になります。

手でラインを引っ張って少し出る程度と、根に潜られるのを防ぎながらバレを防げる締め気味に設定しましょう。フ

エギングのシャロー攻略に関するよくある質問

シャロータイプのエギの特徴は何ですか?

重さが軽めで沈むのがゆっくり、フォール時間を稼ぎやすいことが最たる特徴です。ただしダートなどアクションを強く出すタイプでは動きが鈍くなることがあります。

シャローエリアでポイント選びのコツは?

藻場や岩の近くなど変化のある地形、浅くてもベイトが集まる場所、潮通しが良くないところで潮が緩むポイントを狙うのが良いです。満潮前後や潮の上げ下げのタイミングも意識しましょう。

シャローでのシャクリ方やアクションはどう違いますか?

大きく縦に強くシャクるよりも、ショートピッチのシャクリや横方向の動き、小刻みなアクションでじっくり見せるスタイルが効果的です。フォールやステイの時間を意識すると良いでしょう。

いつシャロータイプに切り替えるべきですか?

反応が悪い時、イカがスレていて時間をかけて見せたい時、水深が浅い場所を狙う時などに有効です。干潮・満潮の時間帯や潮の動きにも注意すると良いです。

シャロータイプは年中使えるのですか?

季節を問わず使えます。特に秋~初冬などスレたイカが多い時期には、フォール時間を稼げるシャロータイプが有効なことが多いです。

シャローを攻略してエギングの釣果アップを目指そう

シャローは、タイミングが合えば短時間で数釣りや良型に出会えるポイントです。

ただし、根掛かりや見切られリスクもあるため、以下を意識しましょう。

  • 静かに見せる
  • ラインをコントロールする
  • エギを使い分ける

ひとつひとつをアクションに丁寧におこなうことが、シャロー攻略のコツです。

ナビゲーターみさき

地形や潮、イカの気配を読みながら、自分だけのシャローパターンを確立してくださいね。

脚注

  1. ラインに軽いテンションをかけてエギの沈下速度をコントロールするテクニック。表層から中層をじっくりと見せ、イカの警戒心を抑える効果がある。 ↩︎
  2. 通常のエギよりも沈下速度が遅く設定されたエギの種類。 ↩︎
  3. ゆっくりと沈むように設計されたエギのこと。シャロータイプやスーパーシャロータイプが該当し、表層から中層を長く見せることができる。 ↩︎
  4. PEラインの先に取り付ける糸のこと。PEラインを根ズレなどから保護する役割がある。 ↩︎
  5. リールの機能の一つで、ラインに一定以上の負荷がかかった際にラインを送り出すことで、ライン切れやバラシを防ぐ。シャローでは根に潜られないよう、締め気味に設定することが推奨される。 ↩︎
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