夜の「ナイトエギング」基本ガイド|アクション・シャクリ・アタリの取り方

アオリイカを効率よく狙いたいなら、実は「夜釣り」が有利です。

とくに月夜や常夜灯まわりのシチュエーションは、イカの視界が広がって活性も高くなるため、釣果アップが期待できます。

今回の記事では、ナイトエギングに強いアクションやエギの選び方、アタリの取り方、さらにはメリット・注意点まで、夜釣りのエギングを成功させるための基本情報を解説します。

ナビゲーターみさき

夜のエギングをはじめたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

ナイトエギングの基本|なぜ夜が釣れるのか?

アオリイカは夜になると活発に行動し、エサを探して回遊する習性があります。

港の常夜灯1周辺には、小魚や甲殻類といったベイトが集まりやすく、それを狙ってアオリイカも接近する傾向が強くなるのです。

とくに、月明かりが海を照らす月夜はアオリイカにとって視界が開けエサを見つけやすい状況で、活性が高くなる好条件のひとつ。

満月前後には、アオリイカが海面近くまで回遊してくるケースも少なくありません。

常夜灯周辺が一級ポイントで狙いを定めやすいほか、夜は天敵の青物が活発に捕食しないため、アオリイカの警戒心が薄れて釣りやすいメリットもあります。

なお、ナイトエギングでは派手な色やアクションのエギよりも、ナチュラルな存在感を意識した誘い方が効果的です。

ナビゲーターみさき

暗い水中ではイカにエギの動きが伝わりづらくなるため、リアルなアクションや沈下スピードの調整しましょう。

ナイトエギングにおすすめのエギとは?

出典:ヤマシタ

沈下スピードが速いモデルが有効

ナイトゲームでは視認性が落ちるため、沈下が遅すぎると見つけてもらえません。

やや速めの沈下スピードを持つエギのほうが、アオリイカの視界に入りやすく、深場のボトムを探るときにも有利です。

グロー系・赤テープなど光を活かすカラーが効果的

暗い環境下でもアピールできる「グロー(蓄光)系カラー2」や、「赤テープ」などの視認性が高いカラーは、ナイトゲーム定番のチョイスです。

また、海が濁っている状況でも活躍します。

複数のカラーを持参し、ローテーションしながら反応を探るとよいでしょう。

シルエットが見やすいカラーをチェック

ナイトエギングでは、エギのシルエットがはっきり見やすいエギがおすすめです。

下地3がレッドやパープルなど暗いトーンのカラーを選ぶとエギの輪郭がはっきりし、、光の少ない夜間で見やすくなります。

ナイトエギングで有効なアクション・シャクリ

ナイトエギングでは、基本となるのはゆっくり見せる「スローアクション」です。

そこにアクセントとして、大きめのシャクリ4や小さなダートを入れると、イカの興味を引く効果が期待できます。

以下ような手順を繰り返して誘ってみましょう。

フリーフォールで沈下させる
着底後に軽くゆっくりめにしゃくってアピール
少し長めにステイ5
ときおり強めのシャクリを入れる
再度フォールさせて長めにステイ
これを繰り返す
ナビゲーターみさき

日中のように速いテンポで探るよりも、イカに見せる時間を意識することが大切です。

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ナイトエギングのアタリの取り方

夜は視界が効かない分、ラインやロッドに伝わる微細な違和感をキャッチする感覚が求められます。

ラインがピンと張る、わずかにテンションが抜けるなど、普段以上に集中力が必要です。

また、アオリイカのアタリはステイ中に出ることも多く、初心者が見落としやすいポイント。

即座にアワセられるよう、違和感を感じた瞬間の反射的な動きが重要になります。

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ナイトエギングのメリットと注意点

ナイトエギングならではのメリットは、以下のような点が挙げられます。

ナイトエギングのメリット
  • デイゲームよりライバルが少ない
  • 活性の高い個体に出会える確率が高い
  • 常夜灯周辺で効率的に探れる
  • 足元まで寄ってくるケースも多い

ただし、日中より釣れるのは間違いないですが、ナイトエギングでは以下の点に注意が必要です。

ナイトエギングの注意点
  • 足場の安全確認は必須
  • ヘッドライトや反射ベストなどの安全装備を整える
  • 海に落ちたときのリスク対策も忘れずに

夜釣りは日中と比べて格段にトラブルのリスクが高まります。

ナビゲーターみさき

暗がりでは視認性が大きく下がるため、安全対策を怠らずに十分な安全性を確保したうえで楽しみましょう。

ナイトエギングに関するよくある質問

夜のエギングとは何が普通のエギングと違うのですか?

ナイトエギングは、日中と比べてイカの捕食行動が活発になる夜間に釣るスタイルです。

照明の有無、光の反射、視界の悪さなど夜特有の条件を読みながら釣り方を変える必要があります。

夜のエギングのメリットは何ですか?

イカは夜行性なので夜のほうが活性が高くヒットしやすいです。

また、釣り人が少ない時間帯でプレッシャーが低く、警戒心の強いイカも釣れやすいメリットがあります。

夜のエギングのデメリットは何ですか?

視界が悪いため、ラインやエギの動きが見えにくい、足場や障害物での危険が増す、ライトの準備など装備が必要という点が挙げられます。

夜の時間帯でも、月夜と闇夜では釣り方を変えるべきですか?

月夜(満月近く)では光があるためイカが浮きやすく、早めのアクションや派手な動きが効果的になります。

闇夜(新月近く)ではイカが底寄りになることが多いため、ゆっくり見せる動きやボトム向きの操作が有効です。

ナイトエギングで大型のアオリイカを狙いやすいのはなぜですか?

夜はイカの警戒心が弱くなり、大きな個体も浅場に出てきやすくなります。

また、釣り人のプレッシャーが低く、大型のアオリイカが残っている場合も少なくありません。

とくに、大潮や月夜といった好条件が重なる夜が狙い目です。

ナイトエギングを始める初心者におすすめのポイントは?

常夜灯のある漁港や防波堤、明かりが少しでもある港湾部がおすすめです。

波風が穏やかで足場が安全な場所を選ぶと、操作ミスや危険が減ります。

暗すぎる場所は初心者には危険なので、慣れてきてからチャレンジするとよいでしょう。

まとめ|夜はエギングの本領発揮の時間帯

アオリイカは夜行性のため、ナイトゲームはエギングの最適な時間帯。

月夜や常夜灯といった条件を活かし、スローなアクションと色使い、沈下スピードを意識すれば、釣果アップが期待できます。

視覚よりも感覚を研ぎ澄まし、暗闇での一匹との駆け引きを楽しんでみてください。

ナビゲーターみさき

安全に配慮しつつ、アオリイカとの出会いを夜の海で楽しみましょう。

脚注

  1. 港などに設置されている夜通し点灯している照明。小魚などのベイトが集まりやすく、ナイトエギングの一級ポイントとなる。 ↩︎
  2. 光を蓄えて暗闇で発光する塗料が施されたエギのカラー。夜間でのアピール力が高い。 ↩︎
  3. エギの布の下にある本体の色のこと。下地が暗い色だと、エギのシルエットがはっきりしやすくなる。 ↩︎
  4. ロッドをあおってエギを跳ね上げる操作。イカにエギをアピールするための基本アクション。 ↩︎
  5. エギの動きを止めて静止させること。アタリはこの間に発生することが多い。 ↩︎
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