エギング「アタリの取り方」|ラインに出る微妙な反応を見極めよう

エギングは、アオリイカの繊細な反応を読み取り、アタリを察知して的確にアワセる釣り。

とはいえ、フォール1中にふわっとエギを抱きに来るケースが多いなど、グンの引っ張られるようなアタリばかりとは限りません。

ラインや竿先に出る微妙な変化を見逃さず、「自らアタリを取りにいく」のがコツです。

本記事では、アタリの種類や見分け方、状況別のアワセ方など、実践に役立つノウハウを詳しく解説します。

ナビゲーターみさき

これからエギングをはじめたいと考えている方は参考にしてみてくださいね。

目次

エギング「アタリの取り方」で知っておきたいポイント

ラインに出る微妙なアタリを見極める

アタリの見分け方を解説している図

アオリイカのアタリ2は、手元にズシンと伝わるような強いものばかりではありません。

とくに、活性が低いときや触腕で軽く触れている段階では、「違和感レベル」の微弱な変化しか出ないことが多いです。

アオリイカの特有のアタリは、おもに以下のようなラインの変化として表れます。

ラインへのアタリの出方とパターン

  • ラインが急に止まる:イカがエギに抱きついた場合によく見られる
  • ラインがピンと張る、急に動く:スイミングでエギを追って走った場合
  • ラインがふわっと緩む、沈下が止まる:イカパンチなどの前兆の場合も

このような変化を見逃さないためには、キャスト後のラインの軌道や沈み方を注視し、水面の接点に出る違和感に敏感になるよう心がけましょう。

はっきり出るアタリのときの対応

イカの活性が高いときや群れで競争している状況では、アタリが明確に出ます。

強く引っ張られたり、エギが明らかに走ったり、重さを強く感じたりした場合は、即アワセで問題ありません。

活性の高いときのポイント

  • ひったくるようなアタリは即アワセ
  • 空振りしてもテンポよく次のキャストを
  • 次のイカがすぐに抱いてくるケースも多い

このような状況では、テンポの良さが釣果につながります。

風が強いときの対応方法

風が強い日はPEラインが風で煽られ、アタリが取りにくくなります。

ラインをできるだけ早く水面に馴染ませ、風の影響を最小限に抑える工夫が必要です。

強風下の対策ポイント

  • キャスト後すぐにロッドを下げてラインを水面に近づける
  • 足場の高い堤防や風表ではなく、風裏・波裏のポイントを選ぶ
  • ラインテンション3をキープして重みの変化に集中する
  • ドリフトスタイル4でラインをコントロールするのも有効

横風より正面からの風のほうが操作はしやすく、ラインの影響も少なくて済みます。

エギングの風対策については、以下の記事でも解説しています。

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ナイトゲームでのアタリの取り方

視認性が落ちる夜釣りでは、ラインの変化が見えにくいため、感覚的にアタリを取る力が求められます。

ロッドの変化に注意しながらアタリを取っていきましょう。

アオリイカがエギに触れると、コツン、ドンといった叩くようやアタリがロッドに伝わります。

ナイトゲームの注意点

  • 「わずかな重さを感じる」といった感覚を意識
  • 違和感を感じたら、サオをゆっくり立てて確認する
  • 居食い5の可能性も高いため、すぐに次のアタリに備える

とくに夜は、違和感があったら即アワセしましょう。

ナイトエギングについてもっと知りたいなら、以下の記事もご覧ください。

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日中は自分からアタリを取りにいく

アオリイカは、沈下中のエギを獲物と見なして抱きにくることが多く、「止め」のタイミングが非常に有効です。

エギをフォールさせたあと、ラインテンションをかけて沈下を抑えた瞬間にアタリが出るケースも少なくありません。

エギのフォール中にラインが引っ張られてピンとなったら、アオリイカがイカを抱いている可能性が高いです。

また、反対にフォール中のラインが大きくたるんだ場合も、アタリのサインです。

日中のデイエギングについては、以下の記事でも紹介しています。

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サイトフィッシングのアワセ方

日中のサイトフィッシング6ではイカの動きが目視できるため、より細かな観察と判断が求められます。

視覚的にアタリを取るポイント

  • イカが抱いたのを確認したら即アワセ
  • エギを抱いたか微妙な場合はフリーフォールでタイミングをつくる
  • 抱いていそうなときはラインとエギの動きで判断

数が多いときは横取りを防ぐためにも、早めにアワセましょう。

反対に、ただ近寄っているだけの個体は焦ってアワセないように注意が必要です。

エギングのアワセ方については、以下の記事も参考にしてみてください。

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エギングのアタリの取り方に関するよくある質問

エギングでアタリを見極めるコツは?

ラインがわずかに走ったり止まったりする動きがアタリのサインです。常にラインの動きを注視し、普段と違う変化を見逃さないようにしましょう。

フォール中のアタリはどう判断すべき?

着底までの秒数を把握しておくことで、途中でラインが止まったり緩んだりすればアタリの可能性があります。予想より早く止まったら即アワセしましょう。

ロッドに伝わるアタリの感触は?

穂先が「コン」と揺れる、または「モゾッ」とした微振動があればイカの抱きつきです。

夜釣りでもアタリを逃さないコツは?

視覚ではなく指先の感覚を重視しましょう。ラインを指で軽くつまみ、張りやテンションの変化を感じ取ることでアタリを掴めます。

ロッドの角度はアタリに影響する?

ロッドを約45度に構えると穂先の動きが見えやすく、ラインとロッドの一体感が出るため、細かなアタリも把握しやすくなります。

風が強い日のアタリの取り方は?

横風にラインが煽られるとアタリがわかりにくくなります。風下に向かってキャストするか、ロッドを立ててラインの浮きを抑えましょう。

アタリがなくてもアワセた方がいい?

違和感があったら「空アワセ」することで見逃していたイカを掛けられることがあります。迷ったらアワセるのが鉄則です。

どれくらいステイさせるといいの?

シャクリ後のステイは最低でも5秒が目安です。この間にイカがエギを抱くことが多いため、焦らずアタリを待つのが効果的です。

エギングのアタリの察知力を磨こう

アオリイカのアタリは「見て」「感じて」「探って」取るもの。

状況に応じて視覚・触覚・直感を駆使し、アタリに対して適切なアワセを入れることで釣果が大きく変わります。

  • 微妙なライン変化を逃さない
  • 見えるアタリは即アワセ7
  • 風や夜など状況に合わせて対応する
  • 感覚的な釣りを磨いていこう

アタリの察知力を磨けば、エギングはさらに楽しく、奥深い釣りになります。

ナビゲーターみさき

今回の記事を参考に、ぜひ実践してみてくださいね!

脚注

  1. エギを水中へ沈下させること。アオリイカは沈下中のエギを獲物と見なして抱きに来ることが多いため、エギングにおいて非常に重要な局面となる。 ↩︎
  2. アオリイカがエギに反応した際のサイン。強く引っ張られる明確なものから、ラインが止まる・ゆるむといった違和感レベルの微弱な変化までさまざま。 ↩︎
  3. 釣り糸の張りのこと。適度にテンションをかけることで、エギの沈下速度をコントロールしたり、微細なアタリを感じやすくしたりする。 ↩︎
  4. 風が強い状況下で、風や潮の流れを利用してラインをコントロールするテクニック。アタリを取りにくくなる強風時に有効な対策。 ↩︎
  5. イカがエギを抱いた後、その場でじっとしてあまり動かない状態。ナイトゲームではこの可能性が高まるため、わずかな重みの変化に注意が必要となる。 ↩︎
  6. 日中など視界が良い状況で、イカの動きを目で直接確認しながら釣る方法。イカがエギを抱く瞬間を視覚的に捉えられるため、アワセの判断がしやすい。 ↩︎
  7. アタリがあった瞬間に、間を置かずにアワセを入れること。 ↩︎
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