アオリイカは、季節によって釣れる場所や行動パターンが大きく変わる生き物です。
産卵や成長に応じてフィールドを移動するため、季節ごとの傾向をつかむことが釣果アップのカギとなります。
本記事では、春・夏・秋・冬の時期に分けてアオリイカの動きと攻略を解説するので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

シーズンに合わせた攻略法で、エギングを楽しみましょう!
春(3月~5月):大型アオリイカを狙える時期
春はアオリイカが産卵のために接岸1するシーズン。
とくに、3~5月は大型のオス個体がメスを探して活発に動き回り荒食い状態になっていることも多く、エギへの反応も良好です。
狙い方のポイント


港湾のシャローエリア4や藻場、外洋に面した磯場などが有望です。
とくに、水温が安定してきた頃がチャンス。
また、春のデカイカは潮通しが良く、海藻が多い場所で釣れる可能性が高くなります。





潮流の速い場所ほど大型のオスが釣れるシーズンなので、狙ってみましょう。


夏(6月~8月):小型中心で浅場で数釣りを楽しめる時期
産卵を終えた後の夏場は、春に生まれた新子(しんこ)5が成長してくる時期。
個体のサイズは小さめですが、活性が高く群れで行動するため数釣りがしやすいのが特徴です。
狙い方のポイント


- 潮の流れが穏やかで障害物が多い「漁港内」の浅場が好ポイント
- ロープや係留船、消波ブロックの影が狙い目
- サーフエリアも視野に。遠投でまだ釣られていない個体を拾える可能性あり



新子は警戒心が低く、エギへの反応が良いので初心者にもおすすめのシーズンです。


秋(9月~11月):エギングでもっとも釣果が上がる時期
秋は1年でもっともアオリイカの活性が高くなる本格的なシーズン。
春に生まれた個体が成長して200~400gほどになり、活発にエサを追いかけます。
狙い方のポイント


- 比較的浅場でも積極的にエギを追うので、足元から広く探れる
- 小磯・堤防・ゴロタ浜など、足場の良い場所にも釣果チャンスあり
- 朝夕マズメ6を狙ってテンポよくポイントを回ろう



秋は数もサイズも期待できるため、エギング初心者から上級者まで楽しめるシーズンです。


冬(12月~2月):釣果は厳しいが腕試しに適した時期
水温が低下する冬場は、アオリイカの活性が一気に落ち込んで釣果が不安定になります。
しかし、大型個体が深場に潜んでいるため、うまくアプローチすれば貴重な一杯に出会える可能性もあるシーズンです。
狙い方のポイント


- 外洋に面した港湾の深場を中心に狙う
- シャローは夜間狙いが有効
- エギの操作を丁寧にじっくり誘う
活性の低い個体には、スローなフォールや小さなアクションで口を使わせる工夫をこらしてみましょう。



釣果にムラがあるぶん1杯の価値が大きく、テクニック向上にもつながるシーズンです。


エギングの時期に関するよくある質問


- 日本でエギングのベストシーズンはいつですか?
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地域によって若干異なりますが、春(4〜6月)と秋(9〜10月)がもっとも活発な時期です。
- 春エギングで注意すべき点は何ですか?
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水温がまだ低いためイカの活性が上がりにくく、フォールやステイを長めに取るなど、じっくり見せる釣り方が効果的です。
- 秋エギングが良く釣れる理由はどうしてですか?
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春に生まれて成長過程のアオリイカはまだ警戒心が薄く、活発にエギを追うのが理由です。初心者がエギングをはじめるのにも適しています。
- 初夏(6〜7月)はどうでしょうか?
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産卵期が重なるため、イカが浅場に来たり深場に潜ったりと動きが不安定になります。好条件(潮、気温、水温)のときがチャンスです。
- 冬でもエギングはできますか?
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海水温が極端に下がらない地域(温暖地方や潮通しが良いポイント)では、活性が低くても食いつきの良い個体が釣れます。ただし釣果の期待は春・秋に比べると低めです。
時期に合った戦略でエギングを楽しもう
アオリイカは、季節ごとに行動パターンや居場所が大きく変わります。
春は大型狙い、夏は静かな漁港での数釣り、秋は最盛期として広範囲で好釣果が期待できます。
冬は、深場の一発勝負が魅力です。
潮や地形の特徴も合わせて把握しながら、時期に合ったポイントとエギでアプローチが釣果アップのカギとなります。



シーズンに合わせた戦略で、効率的に釣果アップしていきましょう。
脚注