雨が多い梅雨の時期でもエギングを楽しめる!メリットと注意点

「梅雨は釣りに不向き」と思われがちですが、エギングにおいては絶好のタイミングとなるケースが少なくありません。

とくに、5月頃からアオリイカの群れが接岸し、水温18℃前後で大型が釣れる確率が高まります。

ただし、梅雨時のエギングならではのメリットがある一方、注意が必要な点もあるため、ポイントを押さえつつ安全な釣行を心掛けましょう。

ナビゲーターみさき

本記事では梅雨時期のエギングのメリットや注意点、レインウェアについて解説するので、参考にしてみてください。

目次

梅雨前後のエギングは大型が釣れるチャンス!

梅雨入り前の5月ごろからは、水温の上昇とともにアオリイカの群れが各地に接岸します。

千葉以西の太平洋岸を皮切りに瀬戸内海、日本海側の東北地方まで、広範囲で釣果が期待できるのが梅雨前後なのです。

エリアによって異なりますが、一般的に群れが接岸してから約1か月間が狙い目とされています。

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とくに、水温が16〜22℃に達すると群れの動きが活発になり、特に18℃前後が大型が釣れるチャンスです。

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梅雨時期にエギングを楽しむメリット

梅雨時は釣りに向いていない季節と思われがちですが、実はアオリイカ釣りにおいてはチャンスの多い時期でもあります。

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では、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

思わぬ釣果に恵まれるかも

梅雨入り前後の時期は水温が安定し、大型の親イカ1が接岸しやすくなる絶好のタイミングです。

雨の合間をうまく活用できれば、思わぬ釣果に恵まれることも少なくありません。

晴れ間を狙えば快適に釣れる

梅雨時期の連日の雨の中でも、時折やってくる晴れ間は絶好のチャンスです。

空気が澄み、湿度も一時的に落ち着くため、エギングに快適に楽しめる環境になります。

ライバルが少ない

天候が不安定な梅雨時期は釣り人の数も減るため、釣り場が空いていることが多く、ライバルが少ないメリットがあります。

プレッシャーの少ないフィールドでは、警戒心の薄い親イカを狙いやすくなるため、大型サイズを仕留めるチャンスです。

「雨が続いているから…」と諦めず、天気予報を確認しつつ晴れ間を狙って釣行計画を立ててみましょう。

梅雨時のエギングの注意点

梅雨のアオリイカ釣りは好機である一方、天候や海況の変化により釣果や安全面に悪影響を及ぼすリスクも存在します。

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梅雨時期のエギングで注意しておきたいポイントを押さえて、釣果アップを目指しましょう。

河川の増水による濁り

梅雨による連日の雨は、河川の水量を一気に増加させ、流れ込んだ濁りがそのまま沿岸部に広がる場合があります。

とくに河口付近や港湾部では透明度が一気に下がり、アオリイカがエギを視認しづらくなるため、反応が極端に鈍くなるケースがあるのです。

濁りが入りにくい外洋に面したポイントを選ぶほか、グロー系2などのアピール力のあるエギで攻略しましょう。

長雨による水温低下でアオリイカの活性が下がる

雨が長く続くと、表層の水温が下がりやすくなります。

とくに浅場では雨水の影響を受けやすく、急な冷え込みによってアオリイカの活性が著しく低下する場合があるのです。

アオリイカは活性が下がると底の方でじっとしていることが多いため、フォールスピード3の遅いエギやボトムステイ4中心のアプローチが効果を発揮します。

天候が回復し、水温が安定してくるタイミングを見計らって狙ってみましょう。

波の影響で釣行が難しくなるケースも

梅雨の日本海側や太平洋沿岸では、低気圧の影響により波が高くなりやすく、釣りそのものが難しくなるケースも少なくありません。

磯や地磯など足場が不安定な場所では、風と波によって安全確保が難しくなるため、無理な釣行は控えるべきです。

風速や波高は、天気予報アプリや海況予報サイトで事前にチェックできます。

波高1.5m以上、風速6m/s以上が続く予報の場合は、釣行を延期する判断も大切です。

安全な釣り場で楽しもう

梅雨時期は天気が急変しやすく海況が読みにくいため、安全性を考慮してポイントを選びましょう。

とくに、波風が強まる地域やアクセスが困難な磯・地磯への釣行は、慎重に検討する必要があります。

判断が難しい場合は、足場の安定した堤防や港内など、安全性の高い釣り場を選ぶのがおすすめです。

「行ける」ではなく「安全に帰ってこられるか」を基準に、計画に余裕をもって行動しましょう。

梅雨時期の装備は「通気性」と「防水性」が鍵

出典:ダイワ

梅雨時にジギングを楽しむなら、レインウェアを用意しておきましょう。

突然の雨はもちろん、朝晩に肌寒く感じるときにも防寒対策として役立ちます。

選ぶ際は、防水性にくわえて透湿性5もチェックしておくことが重要です。

日常用の安価なレインウェアはあくまで一時的に雨をしのぐのが目的であり、アクティブに動くことを想定していません。

とくに梅雨時は汗をかくと蒸れて不快なので、快適にエギングを楽しむためにも釣具メーカーが販売している透湿性の高いレインウェアを着用しましょう。

雨のエギングに関するよくある質問

大雨の後はどれくらいで釣り場に行ってもいいの?

雨の強さや流入の状況によりますが、一般的に水の濁りが落ち着くまで1〜3日かかることがあります。川や港湾部に濁りやゴミが多い場合は、潮通しの良い外向き堤防や磯へ移動するのがおすすめです。事前に「キキクル」や「海の安全情報」で確認しましょう。

雨で水温が下がったとき、どこを狙えば釣れやすい?

急激な水温低下後はアオリイカの活性が落ちやすいため、比較的安定しやすい深場や潮通しの良いエリア(岬や堤防先端など)を狙いましょう。また、日が出て水温が回復する午後の時間帯を狙うのも有効です。

雨の日はどんなエギカラーを選べばいいの?

濁りがあるときや光量が少ないローライト条件では、視認性の高い「夜光カラー」「ネオン系」「金テープ」「チャート系6」などが有効です。反応がない場合は複数色をローテーションしましょう。

雨の日に雷が鳴りそうなとき、どう判断すればいい?

気象庁の「雷ナウキャスト」で“活動度2〜4”のエリアに入ったら危険信号です。雷鳴が聞こえたらすぐに釣りをやめ、車や建物に避難しましょう。海上や磯場では雷の被害が大きくなりやすいため、少しでも兆候があれば中止が原則です。

雨が多い梅雨も安全・快適にエギングを楽しもう

雨の中でエギングを楽しんでいるイラスト

梅雨時期のエギングは、大型アオリイカを狙える貴重なチャンスです。

水温や天候の変化に注意しながら、晴れ間をうまく活用すれば好釣果が期待できます。

ただし、濁りや波による影響、安全性の確保も忘れてはいけません。

快適かつ安全に楽しむためには、透湿性の高いレインウェアも用意しておきましょう。

ナビゲーターみさき

梅雨の恩恵を最大限に活かしながら、エギングを楽しんでくださいね。

脚注

  1. 産卵期を迎えた大型のイカのこと。特に春から初夏にかけて接岸し、エギングの好ターゲットとなる。 ↩︎
  2. 夜光塗料が施されており、暗い場所や濁りの中で発光することでアピールするエギ。 ↩︎
  3. エギが水中で沈む速さ。アオリイカの活性に合わせて調整する。 ↩︎
  4. エギを海底にしばらく留めておくアプローチ方法。低活性時に有効。 ↩︎
  5. 汗などによる水蒸気を外に逃がす性質。蒸れを防ぎ快適性を保つ。 ↩︎
  6. 黄色や緑色を基調としたエギカラー。視認性が高い。 ↩︎
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