「ディープエギング」は、水深30m以上の深場で巨大なアオリイカを狙う、スリル満点のエギングスタイルです。
ときには5kgを超える個体が釣れることもあり、ビギナーでも夢のサイズを手にするチャンスがあります。
本記事では、ディープエギングの魅力や必要なタックル、テクニック、おすすめエリアなど、これからはじめたい人に向けて基本を解説します。

興味がある方は、ぜひ読んでみてくださいね。
ディープエギングとは?|ティップランの進化系スタイル


ディープエギングは、一般的なティップランエギング1を応用しつつ、水深30m〜70m以上の深場でモンスター級のアオリイカを狙う釣法です。
ショアから釣れる白イカ系のアオリイカとは違って、沖で釣れる赤イカ系のアオリイカは通称「レッドモンスター2」と呼ばれています。
南西諸島を中心としたポイントでは、水深60〜70mで2.5kgクラスのアオリイカが釣れることも珍しくありません。
また、運が良ければ、3kg〜6kgクラスの超大型個体にも出会えます。


難易度は高め
深場を狙うディープエギングは、潮流・風の影響なども考慮する必要があります。
乗船料は比較的高めで、天候により出船できない場合もあるなど、難易度が高めの釣りをいえるでしょう。
とはいえ、それを乗り越える価値があるほど、サイズと迫力のある釣果が魅力です。
また、条件が整えば、初心者でも自己記録を塗り替えるようなサイズが狙えます。
ディープエギングのおすすめエリア
ディープエギングを楽しめるのは、本州では紀伊半島や伊豆諸島、南西諸島方面では種子島・奄美・沖縄が人気です。
とくに沖縄の離島エリアは水深・潮通しともに良く、ディープエギングの好ポイントが豊富にあります。
オールシーズン楽しめるエリアもあり、風裏になる場所も選びやすいなど、比較的安定して釣行できるのも沖縄の離島エリアの魅力です。
ディープエギングに必要なタックル・仕掛け


ディープエギングでは水深が深く潮の影響も受けやすいため、キャスティング用タックルではなくディープエギングに対応できるタックルがおすすめです。
また、エギを2個付ける場合があるのも特徴。
仕掛けは、下のエギにオモリをセットする「アゴリグ」と、下のエギにリーダー3を接続してオモリをセットする「アンダーショット」があります。
タックル・仕掛けの例
- ロッド:ディープエギング対応ロッド(6.0〜6.3ft)
- リール:中型スピニング(4000〜5000番)、中型ベイトリール
- ライン:PE0.6〜0.8号(300m)
- メインリーダー:フロロカーボン3号(約3m)
- 先オモリリーダー:フロロカーボンライン2.5号(50~1m)
- シンカー:20〜40号、マスクシンカー
- エギ:3.0~3.5号×1〜2個
ディープエギングの基本操作・ポイント


ディープエギングは、船長の指示に従て片舷に並んで釣るのが特徴です。
水深はその都度アナウンスされるため、カウンターやPEラインの色分けを目安にエギを投入します。
基本的な操作の流れが以下のとおりです。
- エギをボトム(海底)まで沈める
- ワンピッチジャーク4を4〜10回繰り返す
- しばらくステイ(アタリを待つ)
- 反応がなければ再び沈める
この一連の動作をテンポよく繰り返します。
イカはステイ中や、ジャーク後の「巻き落とし5」の動きで抱きつくケースもあるため、常に集中することが大切です。
ディープエギングに関するよくある質問


- ディープタイプのエギの特徴は?
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ディープタイプは沈下速度が速く、水深10〜20m以上の深場でも素早くボトムをとる設計になっており、潮流が速いときやフォール中のライン流れ対策として有効です。
- 狙う水深の目安は?
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ショア(陸っぱり)では10m前後からが「ディープ」とされ、ボートや離島では30〜70mを狙う場合もあります。
- 重めのエギやシンカーを使うデメリットは?
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キャストしにくくなったり、シャクリの操作が重くなると疲れやすかったり、動きが過剰に速すぎることでイカが追いづらくなるケースがあります。
- エギの選びのポイントは?
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深場では光量・水の濁りが少ないため、ケイムラなど光を反射するものや、目立ちすぎない自然色とのバランスが良いタイプがおすすめです。
- エギの着底を確実に感じるコツは?
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キャスト後、水面のラインを落ち着けてラインのゆるみをなくすこと、沈下中のラインの引き込み具合や動きの変化を見ておくことなどが有効です。
まとめ|ディープエギングは自己記録更新を狙える最強のアオリイカ釣法
ディープエギングは、ティップランの発展系として生まれた、モンスターアオリとの真剣勝負が楽しめる釣り
難しさはありますが、釣り方はシンプルなので、誰にでもチャンスがあるのが魅力です。
大型アオリのレッドモンスターをを釣りたいなら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



記録更新を狙いたい方は、ぜひ一度挑戦してみましょう。
脚注