日中でも釣れる「デイエギング」!攻略に役立つ7つのポイント

「エギングは夜のほうが釣れる」・・・そんな常識に縛られていませんか?

確かに、ナイトゲームは安定した釣果を得られやすいですが、日中に楽しむデイエギングにも夜に負けない魅力と攻略の面白さが詰まっています。

本記事では、デイエギングの魅力と攻略のポイントを解説しますので、参考にしてみてください。

ナビゲーターみさき

とくに初心者の方、要チェックです!

目次

デイエギングの魅力とは?

エギングは、夜のほうが釣果が安定しやすいのは事実ですが、日中のデイゲームでも十分にアオリイカを狙うことが可能です。

また、デイエギングには以下のような魅力も詰まっています。

ゲーム性が高い

デイエギングは視覚的に変化が分かりやすく、釣りのプロセスをじっくり楽しめる魅力です。

「釣る楽しさ」だけでなく「釣れる理由」を感じながら攻略していく、高いゲーム性を楽しめます。

また、視覚的にさまざまな変化が見えるぶん、釣り人のスキルが問われるのもデイエギングの特徴。

「釣れた」ではなく「釣った」と言える納得感は、デイエギングならではの魅力です。

月齢を問わない

エギングは、新月(真っ暗な夜)がよく釣れるとされています。

月明かりが少ないほどイカの警戒心が薄れ、活発に捕食行動を取るため、釣果が上がりやすいのです。

日中に楽しむデイエギングでは、月の満ち欠けによる明るさは関係ありません。

つまり、新月でも満月でも、安定した条件で釣りを楽しめるわけです。

ナビゲーターみさき

月齢に合わせて釣行日を選ぶ必要がないため予定を立てやすく、計画的に釣行しやすいのもデイエギングのメリットですよ。

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デイエギング攻略7つのポイント

潮が引いた「下げ」のタイミングが有利

シャローエリアをラン&ガンで探る場合、潮が引いた「下げ」のタイミングが有利です。

ポイントの様子が見やすく、回遊するアオリイカを効率的に狙えます。

ただし、水深のあるエリアを狙う際は潮位の高さが影響するケースも。

干満差や地形に応じて、戦略的に時間帯を選ぶのがカギとなります。

浅場の地磯やサーフ、ゴロタ浜などのポイントでは、潮が引くタイミング「下げ潮」がもっとも釣りやすい状況です。

とくに、日中の視認性を活かしたサイトフィッシングを楽しむなら、下げ潮が条件として適しています。

ディープエリアでは「上げ潮」も有効

堤防の先端や外洋に面したディープエリアでは、潮位が高まるタイミング「上げ潮」から「満潮」時がチャンスです。

上げ潮時は、以下のようなメリットがあります。

  • 水深が増して、沖にいたアオリイカが岸際まで寄ってくる
  • 水の動きが強まり、潮通しのよい場所にベイト(小魚)が集まりやすい
  • 潮位に応じてイカのレンジ(遊泳層)が変化しやすく、タイミングを合わせれば短時間で集中ヒットも狙える

釣行前には潮見表(タイドグラフ)を確認しつつ、釣り場に合った潮位と時間帯を戦略的に選べば、デイエギングの成功率が格段に上がります。

春〜秋がデイゲームの好期

アオリイカは、水温が18〜25℃で行動が活発になります。

春から秋にかけてが好条件であり、デイエギングで釣果を上げるチャンスです。

  • 春(4〜6月):産卵を控えた個体が浅場に接岸。日中でも活発に動く個体が増える
  • 初夏〜梅雨(6〜7月):水温が安定して20℃以上になり、昼間でも広範囲にイカが回遊する
  • 夏(7〜8月):小型の新子(生まれて間もないイカ)が浅場で見られるようになり、数釣りが楽しめる
  • 秋(9〜11月):夏に育った新子が成長し、活性も高く反応が良い。日中でもベイトを追って動く個体が多く、デイエギング絶好のチャンス
ナビゲーターみさき

とくに、GW前後から梅雨、夏の終わりから初秋にかけては水温も安定し、浅場に差してくるタイミングも多くなるためデイエギングにぴったりな季節です。

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ストラクチャー(障害物)」の周辺を狙う

日中のアオリイカは直射日光や外敵を警戒しながら、物陰や構造物の影に潜んでいることが多いです。

デイエギングでは、以下のようなストラクチャー(構造物・障害物)周辺が狙い目になります。

港湾部の岸壁やスロープ

垂直の壁や傾斜のあるスロープは、水通しがよくベイトが寄りやすいため、アオリイカの待ち伏せポイントになります。

とくに、船道や水路が絡む場所は水深も確保されており、昼間でもイカが離れにくい絶好のポイントです。

ゴロタ浜や磯場の沈み根・起伏

ゴロタ石や沈み岩の周辺は、日中でもイカが身を隠しやすい絶好のシェルターになります。

また、潮流がぶつかる岩の先端やサラシ(泡立ち)があるポイントは、ベイトの動きも活発で狙い目です。

藻場・海藻帯・岩陰などのカバーエリア

藻場はアオリイカの代表的な待ち伏せ場所。

昼間でも陽射しを避けられ、イカが留まりやすい好ポイントです。

とくに、春〜初夏は産卵場として接岸しているケースもあり、良型が潜んでいる場合もあります。

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天候をチェック

エギング釣り場の天気をチェックしているイラスト

晴れから曇り、曇りから晴れ、雨が止む直前など、天候が替わるタイミングはアオリイカのスイッチが入りやすい瞬間です。

ナビゲーターみさき

天候の変化を読みながらポイント移動やカラーローテーションすると、デイエギングでも効率よくアオリイカを狙えますよ。

晴天時

晴天時は、太陽光により海水表層の水温が上がりやすくなります。

とくに春〜初夏や秋口など、日中の水温上昇がアオリイカの活性を高める要因になりやすく、午後に向けての時合いが生まれやすい傾向があります。

ただし、真夏の炎天下では水温が上がりすぎてイカが沖に離れる場合もあるため、朝夕に狙いを絞るのが効果的です。

曇天時

曇天は、太陽光が遮られることで全体的に光量が抑えられ、イカの警戒心が薄れる傾向があります。

浅場にも日中から出てきやすくなり、より近距離で狙えます。

シャローエリアなら、よりサイトフィッシングしやすいのもメリットです。

雨天時

雨天時は一見釣りづらそうですが、低気圧による水中酸素量の変化やベイトの動きによってアオリイカの活性が高まるケースもあります。

とくに、前線通過後の小雨や止んだ直後は絶好のチャンスになる場合も。

ただし、表層に濁りが入るとエギの視認性が落ちるため、波動重視の大きめアクションや明滅するカラーが有効です。

デイエギングは「サイトフィッシング的視点」がカギ

デイエギング最大の特徴は、「視認性が高い」というアドバンテージを活かしたアプローチが可能になることです。

光量のある日中だからこそ、水中の変化やイカの挙動を「目で読み解く力」が釣果を左右します。

サイトフィッシングでは、ただキャストを繰り返すのではなく、観察しながら狙うことが極めて重要です。

以下のような点を意識しながら狙いましょう。

  • 潮目(潮の流れの境界線):ベイトが溜まりやすく、イカの回遊ルートになる
  • 水色の変化:急に暗くなる場所はドン深や根がある証拠
  • 沈み根や藻場の影:イカが身を潜めやすく、日中の待ち伏せスポット
  • 小魚のざわつきや跳ね:ベイトの動きが見えるポイントは、イカが付いている可能性が高い

偏光グラスを使用しよう

出典:ダイワ

デイエギングでは、水中の様子を見やすい「偏光グラス」があると便利です。

偏光グラスとは、特殊なフィルターを使って作られたサングラスの一種で、ギラギラしている水面の反射光をカットする機能を備えています。

アオリイカが近くに浮いていれば、偏光グラスで簡単に見つけることが可能です。

ナビゲーターみさき

眩しさを抑えられ、エギも見やすくアクションも確認しやすいので、でぜひ用意しておきましょう。

デイゲームで効果的なエギのカラー

デイエギングでは、イカにとって視認性が高く抱きやすいカラーを選びましょう。

以下のような視認性とインパクトの高いカラーが有効とされています。

ケイムラピンク系

出典:ヤマシタ

紫外線発光によって水中でぼんやりと光るため、クリアウォーターでも存在感を発揮します。

とくに、朝の低光量時や曇天時に有効です。

オレンジ系

ナチュラルとアピールの中間のカラーです。

濁りが入った状況でも見えやすく、万能カラーとしてデイエギングでも実績があります。

ゴールド系

フラッシング効果によって、太陽光を反射して強くアピールするのが特徴です。

晴天時やシャローでのリアクション狙いに適しています。

アピール力が強く、活性の高い個体に対して効果的です。

デイゲームで有効なアクションとは?

デイエギングのアクションを説明しているイラスト

デイエギングは、アオリイカが目視でエギを判断する時間が長く、アクションが釣果に直結する傾向があります。

ナビゲーターみさき

大きなシャクリよりもキビキビしたアクションが基本ですが、以下のような点も参考にして誘ってみましょう。

軽快なシャクリ(ジャーク)で存在を強調する

デイゲームでは、最初の一手として「ここにエギがいるぞ」と強くアピールするシャクリが有効です。

  • ロッドを鋭く2~3回しゃくり、エギをダート(横方向にスライド)させる
  • 着水から一定のレンジまで沈めた後に、リズミカルにシャクってからフリーフォール

イカの視界にエギが飛び込むインパクトを与えようにして、興味を引きましょう。

ストップ&フォールで“抱かせの間”を演出

シャクリでイカの視線を引いた後は、エギをゆっくり沈める「止めの間」が勝負所です。

  • イカは「止まったエギ」を狙う習性がある
  • 一瞬の間でスッと抱いてくるケースが多い
  • ラインの変化やテンションでアタリを察知

とくに、スラックフォール(糸ふけを出した状態で沈める)は、自然な動きでイカに違和感を与えにくく、エギを抱かせやすい定番テクニックです。

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小刻みなロッド操作で“誘いのスイッチ”を入れる

以下のようなシーンでは、派手なジャークよりもトゥイッチやリフト&フォールなど、繊細な動きが効く場面もあります。

  • イカの活性が低いとき
  • プレッシャーが高いポイント
  • 近距離やシャローでのサイト狙い

微細なロッド操作で「逃げそうで逃げないエギ」を演出し、追尾してきたイカにスイッチを入れさせましょう。

まとめ|デイエギングは戦略と視覚の釣り。攻略の楽しさを味わおう

デイエギングは、ナイトゲームとは異なる楽しさと難しさを備えています。

とくに、日中の視認性の高さを活かした戦略的な釣りを楽しめる点が魅力です。

ナビゲーターみさき

季節や潮、天候、ポイント、カラーやアクションに気を配りながら、奥深いエギングの世界をぜひ楽しんでみてください。

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