エギにアクションをつけるロッド操作が「シャクリ」です。
ロッドをあおってエギを上に跳ね上げる動作ですが、一口にシャクリといってもいくつかの基本パターンがあります。
本記事では、エギングのシャクリにフォーカスして、やり方やコツを紹介します。

スムーズにできるように、ぜひ参考にしてみてください。
一段シャクリ


エギングのアクションで基本中の基本となるのが一段シャクリです。
以下の手順でやってみましょう。
エギをキャストしたらフォール。その際、たるんだ余分なラインを少しだけ巻く。ピンと張り過ぎるとエギが手間に寄ってきてしまう。
エギが着底したら、ロッドを上に跳ね上げる動作を1回。
ロッドを元の位置まで下げてエギをフォールさせ、たるんだラインを巻き取る。巻きすぎて張らないように注意。
3~5秒ほどエギを再びフォールさせて繰り返す


シャクリのコツ①
はじめに大きくシャクる
エギまでの距離が長くなるほど、ロッドのアクションがエギに伝わりにくくなります。
また、ラインに角度がつかずエギが上に跳ね上がりにくくなるので、はじめに大きくシャクるのがコツです。
だんだんとシャクリの幅を小さくすると、一定のレンジを探れます。
シャクリのコツ②
力を入れすぎない
シャクリを入れる際に力が入れすぎると、エギが上ではなく前方向に動いてしまいます。
シャクった際に、エギの負荷がロッドに伝わる程度の力加減でシャクリましょう。
二段シャクリ


エギングでもっとも多用するのが二段シャクリです。
一段シャクリよりも高く跳ね上げられるので、イカにしっかりアピールしたい場面で威力を発揮します。
一段シャクリと同じく、フォールさせて少しだけたるんだラインを巻き取ります。
ロッドを上にあおってエギを跳ね上げる動作を2回連続でおこないます。
一段シャクリと同じです。たるんだラインを巻き取る際に、ピンと張らないように注意しましょう。
シャクリのコツ①
フォール時間を長めにとる
一段シャクリでは3~5秒ほどフォールさせましたが、二段シャクリではよりエギが高く跳ね上がります。
より上昇させたぶん、6秒ほどと長めにフォール時間をとりましょう。
シャクリのコツ②
一段シャクリ+二段シャクリも有効
二段シャクリをただ続けるだけでなく、一段シャクリと組み合わせるのも有効です。
エギのアクションに変化をつけられ、アピール力を高められます。
ショートジャーク


ショートジャークとは、リールのハンドルを1回転させる際に、ロッドをすばやく引いて戻す動作です。
一段シャクリや二段シャクリと同じです。
手首だけで、すばやくエギを上に跳ね上げる動作を3~5回繰り返します。ロッドを下げる際のわすかな時間でリールを1回転させます。
ショートジャークを3~5回おこなったら、エギをフォールさせます。
ショートジャークのコツ①
ハンドル操作を意識しすぎない
リールのハンドルを1回転させるのを意識しすぎると、うまく操作できないかもしれません。
ハンドルを軽く手を添えて、ロッドの動きで自然に回転させるイメージで操作してみましょう。
ショートジャークのコツ②
シャクリと組み合わせてもOK
ショートジャークでアタリがなければ、シャクリを組み合わせるのも有効です。
エギにさまざまな変化をつけて、アピール力を高めましょう。
エギング「シャクリ」に関するQ&A
- 力がないのでシャクリを繰り返していると疲れる
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一段シャクリ、二段シャクリの際は片手ではなく、両手でロッドを持ってシャクっても大丈夫です。
リールのハンドルを持つほうの手でロッドのグリップエンドをつかんでシャクってみましょう。
また、ロングキャストするほどシャクリに強い力が必要です。
疲れてしまうときは、岸からポイントが近い立ち位置になる場所を探してみましょう。
- シャクリとショートジャークはどちらがおすすめですか?
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どちらがより有効というわけではありません。
状況やポイントに合わせてエギを操作しましょう。
たとえば、浅場で二段シャクリをおこなうとエギが飛び出してしまいます。
また、潮の流れが速いときはラインのテンションをコントロールしにくく、ショートジャークは適していません。
状況を見極めつつ、両方を組み合わせながらエギをアクションさせましょう。
- シャクリで音が出ない
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シャクリで音が出ると気持ちが良いですが、釣果とは関係ありません。
シャクった際に出る音はおもに、ラインスラックが出ているときにロッドを鋭く振った際の風切り音です。
まとめ|しっかりシャクってアピールしよう
まずはしっかりシャクってアピールするのがエギングの基本です。
シャクってばかりではなく、フォールやステイを組み合わせて抱かせるタイミングも取りましょう。



イカにしっかりアピールして、たくさん釣っちゃってくださいね!